薄商いの中、乱高下も

今週の為替相場は、欧米市場を中心に
クリスマス休暇に入ることで、薄商いの
相場展開になると思います。

先週、米国が想定どおりに利上げを行ったことや、
日銀が超緩和策の補完的な措置を取ったことなど、
大きな材料は出尽くしました。

ドルは、米利上げ前にじりじりと上昇し、
123円台央を超える水準まで上昇しましたが、
その後はドル買いに勢いはなく、122円台に
戻して小動きとなりました。

さらに、日銀が超緩和策の拡大ではなく、
超緩和策の補完的な措置にとどまったことや、
原油価格が下落を続けていることや米株価が
軟調な動きを睨んで、ドル売りが強まり、
121円台前半にドルは下落しています。

この流れを考えると、目先、ドルが金利差を
意識して、上昇することは考えにくいと思います。

クリスマス休暇の薄商いの中で、ドルが
急落する可能性があることには留意が必要です。

経済的な事件ではなく、テロなどが突発すれば、
世界的な金融市場の混乱が起きる可能性があることは、
いつでも注意する必要が在ると考えます。

薄商い、それが相場乱高下のカギになると思います。

こうした突発的な出来事が無ければ、薄商いの中、
レンジ圏の狭い動きにとどまると考えます。

予想レンジは、
ドル円が118.20〜123.20円、
ユーロ円が128.20〜133.20円、
英ポンド円が178.20〜183.20円、
ドル円が83.20〜88.20円。