当座預金のマイナス金利適用残高は当初10兆円程度に=日銀

日銀は3日、マイナス金利政策導入にともない
適用される3つの金利当座預金残高の規模に
ついて当初のめどを発表した。

当座預金残高でプラス0.1%が適用されるのは
約210兆円で、ゼロ%が適用されるのは約40兆円となり、
マイナス0.1%が適用されるのは約10兆円としている。

日銀のホームページ上で公表された。

マイナス金利適用に際しては、当座預金残高を
1)2015年の平均残高である「基礎残高」、
2)所要準備額と貸出支援制度などの利用額に
基礎残高の一定割合となるマクロ加算額を加えた
「マクロ加算残高」、3)当座預金残高から上記の
2つの残高を除いた「政策金利残高」の3段階に
分類している。

マイナス0.1%の金利が適用されるのは、
このうちの政策金利残高の部分で、基礎残高には
従来同様のプラス0.1%が付され、
マクロ加算残高はゼロ%となる。

昨年1年間の当座預金
平均残高は220兆円。

このうち所要準備額に相当する部分の9兆円は
従来通りゼロ金利が適用されるため、プラス0.1%が
適用ざれる残高(基礎残高、すでに積んだ部分)
は約210兆円となる。

ゼロ金利が適用されるマクロ加算残高は
当初40兆円とされた。

所要準備額9兆円と貸出支援基金及び
被災地支援オペ30兆円の合計となる。

マイナス金利は2月16日からの
新しい積み期間に適用される。

日銀はマネタリーベースを年間約80兆円
増やす方針を継続しており、当座預金残高も
3カごとにほぼ20兆円のペースで増加する
可能性が大きい。

このうちマイナス金利が適用される政策金利残高の
その後の推移は、基礎残高に掛目をかけて算出する
マクロ加算額を含めたマクロ加算残高次第となる。

日銀では、マクロ加算残高の見直し頻度や
マクロ加算額について「マイナス金利実施後の
短期金融市場の状況などを踏まえて、
政策委員会で決定する」としている。