円、一時115.17円に急伸

8日のNY外国為替市場では、原油安を受けて、
米経済の先行き不透明感が広がり、
円は対ドルで急伸、一時115.17円に上昇しました。

米株価も大幅安となり、リスク回避の
ドル売り・円買いが強まっています。

9日の東京市場は、NY市場の流れを継いで、
11.5円台後半で取引が始まりましたが、
ドル売り・円買いが続き、115円台前半に
円は上昇しています。

円は対ユーロでも上昇、
129円台前半で底堅い動きを
見せています。

落ち着きを取り戻していた原油価格が
軟調になったこと、株価も不安定な動きを
示していることなどから、米経済に対する
先行き不透明感が一段と広がってきたことが、
ドル売り・円買いの要因になっているようです。

日本では、日銀がマイナス金利を導入したものの、
ドル円相場の水準はマイナス金利前の水準を
超える円高水準となっており、今のところ、
マイナス金利導入効果はなくなっていると言えそうです。

日銀が、次の円安策を
どのような形で見せるのかが注目されます。

ドル円相場は、大きな節目を超えてきており、
このまま放置していれば、次の目標は112.20円、
さらに108.20円が大きな節目となりそうです。