円急伸、一時110円台に上昇
11日のロンドン外国為替市場の円相場は、
円買い・ドル売りが一段と進み、対ドルで
約1年3カ月ぶりに1ドル=110円台を付けました。
円は一時110円99銭まで急伸した。
前日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の
議会証言を受けて、FRBの3月利上げ観測が後退し、
円買いが加速したもの。
円は対ユーロでも上昇、
一時125.80円前後に上昇した。
対英ポンドでは一時159.80円付近、
対スイスフランでは一時114.80円前後まで
上昇した。
ドル円では大きな節目となる112.20円を
あっさり突き抜けたことで、次の大きな節目は
108.20円となり、110円が大きな節目とは
言えないだけに、利食いのドル買い・円売りの
動きが出ても、円の上値を目指す展開が
継続することが予想されます。
特に、今回は円の独歩安が
鮮明になっています。
これまで、避難通過として円と同様の動きを
示していたスイスフランに対しても円が一段高に
なりました。
この動きが、さらなる円の上値を探る展開に
なるとの見方を象徴していると考えます。