対欧州通貨での円の動向を注目

今週の為替相場は、欧州通貨・円の
動向に関心が集まりそうです。

原油安・株安にこれまでは大きな関心が
集まっており、リスク回避を巡るドル円
動きが市場の大きなカギとなってきました。

しかし、3月を前に、追加緩和策を行う
可能性が強まっている欧州の動向に徐々に
関心が強まっています。

欧州の追加利下げ観測の可能性が強まった
との見方が広がると、ユーロは対円で
2年8カ月ぶりの安値の水準である
125円台半ばまで、下落しました。

また、円とともにリスク回避通貨である
スイスフランは対円で一時113円台まで
下落しました。

スイスフラン円で円が一段高となったことで、
対ユーロ、対ドルでも円の上昇余地があると思います。

ドル円は112円台と再び円が
上昇傾向を見せています。

この動きは、一気に円が110円台に上昇した
調整を終えて、再度円の上値を窺う動きを
見せ始めた予兆とも見られます。

米国は利上げ観測だけではなく、
景気自体に対する不安感も浮上しています。

米国の景気は既にピークを打ったのではないか、
そんな見方も出始めており、景気の状況を考えれば、
追加利上げはさらに後ずれする、そんな読みも
出始めています。

この中で、為替市場でもドルを買って安心と
言う読みはなくなっているような感じがします。

日本に対する収益確保の円買いが持ち込まれる
時期に差し掛かっており、きっかけ一つで110円を
突破する円買いが持ち込まれる可能性があることを
注意したいと思います。

欧州通貨の軟調な動きが、ドル円にも影響を
与える、結果的に円の一人勝ちになる可能性には
留意したいと思います。

予想レンジは、
ドル円が108.20〜11520円、
ユーロ円が119.20〜127.20円、
英ポンド円が156.20〜163.20円、
ドル円が74.20〜82.20円。