為替安定の重要性確認、税逃れ防止へ情報交換=G20財務相声明

米ワシントンで2日にわたって開かれていた20カ国・地域(G20
財務相中央銀行総裁会議は15日午後、為替相場安定の重要性を
再確認する共同声明を採択して閉幕した。

タックスヘイブン租税回避地)の実態を暴いた「パナマ文書
問題を踏まえ、課税逃れを防ぐため、情報交換を全ての国・地域に
求めた。

声明は、世界経済について、「成長は
緩やかでばらつきがある」と指摘。

金融市場の変動などを背景に、「リスクや
不確実性が残っている」と懸念を示した。

円高が進む中、為替相場の議論も焦点だった。

声明には「為替レートの過度な変動や無秩序な動きは経済・金融の
安定に悪影響を与え得る」として、従来のG20声明と同じ表現が
明記された。

過度な為替の動きをけん制するとともに、
「通貨の競争的切り下げを回避する」と強調した。