ドル円、乱高下後、109円付近でもみ合い

19日の外国為替市場では、ドル円が乱高下、
109円付近でもみ合いとなっています。

18日の取引では、原油価格下落、株価下落を材料に、
リスク回避の円買いが強まり、円は対ドルで
107円台後半に上昇する動きが見られました。

同水準では、レベル感からのドル買いも見られ、
また、原油価格が上昇に転じたこと、株価も
上昇したことを材料に、円売りが強まり、
円は対ドルで109円台に下落しました。

円は対ユーロでも下落し、
123円台後半に値を崩しました。

原油価格の急落を受けて、円買いのスピードが
速かった分、円を売る動きも急激になりました。

日銀の黒田総裁が、あらゆる金融緩和を
行うと指摘したことも円売りの材料になりました。

また、九州の熊本地震で、自動車会社の部品会社が
生産を休止に追い込まれたことで、日本の自動車生産が
停止することが決まったことも、円にとっては
重しとなっていると思います。

九州が日本の生産にとって、部品を供給する
一大地域となっていることも、日本の生産活動に
大きなマイナスになるとの見方も、円にとっては
弱材料になっている模様です。

とは言え、原油価格の行方はなお不透明感が強く、
再び原油価格が急落するような動きを見せれば、
為替市場に動揺が恥じる可能性も強く、
要注意だと思います。