円、一時105円台に急伸

3日の外国為替市場では、円が急伸しました。

対ドルで一時105円台後半に上昇、対欧州通貨でも
一段高となり、円独歩高の様相を強めました。

しかし、105円台では、麻生財務相や黒田日銀総裁
投機的な動きとして、円高をけん制する発言を行い、
4日には円は対ドルで106円台後半に戻されています。

3日に円が上昇したのは、豪中銀の
利下げ発表が一つの要因になりました。

円は対豪ドルで一段高となり、その後、
対ドル、対欧州通貨で上昇スピードを速めました。

市場では、薄商いのなかで、円買いに反応する材料が
出たことで、あっさり105円台に円が上昇しましたが、
さすがに、円上昇について、麻生財務相や黒田日銀総裁
ドイツから円高けん制発言を行ったことや、円買いの
スピードが速かったことで、スピード調整の円売りも
出たことで、106円台後半に円が下落しましたが、
円の上値が意識される展開は続くとの見方が
支配的となっています。

日本サイドの円高けん制発言は、
ほぼ予想の範囲内と読む声が多くなっています。

むしろ、日本の当局者発言を受けて、米国サイドが
どのような発言を行うのかが、関心を集めています。

日本が米国の革製政策に対する監視国に指名されたことで、
米国が今の為替相場の水準について、どのような発言を
行うのかが注目されています。