財政出動の重要性議論=国際経済分析で最終会合

政府は19日、世界経済の動向を内外の有識者と議論する
「国際金融経済分析会合」の第7回会合を開き、
米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の
クリスティーナ・ローマー米カリフォルニア大教授らを招き、
財政出動の重要性などについて意見を交わした。

分析会合は、26日から開かれる主要国首脳会議
(伊勢志摩サミット)で安倍晋三首相が議長として
議論を主導するために設置。

3月16日に第1回会合を開き、今回が最終回。

首相は会合での議論を参考に、先進7カ国
(G7)によるサミットでの政策協調を目指す。

安倍首相は19日の会合で、「サミットでは
世界経済の持続的かつ力強い成長をけん引するために、
明確な力強いメッセージを発していきたい」と語った。

ローマー教授は「需要が世界的に弱い。短期的には
財政刺激をするべきだ」と財政出動の必要性を強調。

G7による財政政策の協調に関しては「皆が一方向で
行うことは難しい。一国だけでやることにも意味が
ある」と語った。