日米財務相会談、為替認識に相違

麻生財務相とルー米財務長官は21日、仙台市
先進7カ国(G7)財務相中央銀行総裁会議
合わせ会談した。

麻生財務相は為替安定の重要性を強調したが、
ルー長官は記者会見で、麻生氏が最近の円高
無秩序だと表現したことに対し、「無秩序と
呼ぶためのハードルは高い」と反論した。

為替相場に関する日米見解の開きが
改めて浮き彫りになった。

麻生財務相は会談で、5月初めに1ドル=105円台まで
進んだ円高を念頭に「一方的に偏った投機的な動きが
見られた」と発言し、「急激な変動は望ましくない。
為替の安定が重要だ」との考えを伝えた。

これに対し、ルー氏は「通貨の競争的な切り下げを
避け、為替政策をめぐり緊密に協議することが重要だ」と
指摘し、必要に応じて円売り介入を実施する構えの日本を
けん制した。