ムーディーズ、英格付け見通し引き下げ

米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは24日、
国民投票欧州連合EU)離脱派が勝利したことを受け、
英国債の格付けの見通しを「安定的」から格下げの
可能性がある「ネガティブ(弱含み)」に引き下げた。

現在の格付けは上から2番目の「Aa1」。

ムーディーズは、英国とEUとの新たな経済協定をめぐる協議が
数年に及び、不透明な環境が長期化すると予測し、これが
投資停滞につながり、経済減速を招く可能性があると説明した。

さらに景気低迷が財政赤字の拡大につながるほか、移民政策の
見直しなど政府は多くの試練を抱えると懸念を示した。

フィッチ・レーティングスやS&Pグローバル・レーティングも
英国債格付けの見直し作業に入る可能性を示している。