麻生財務相と黒田日銀総裁が会談

麻生財務相と黒田日銀総裁は2日夕、東京都内で会談し、
経済・金融政策に関して意見交換した。

麻生財務相は会談後、記者団に対し「政府・日銀は
アベノミクスの一層の加速に一体となって取り組むことを
再確認した」と説明。

デフレ克服に向け、経済対策を決めた政府と、追加の
金融緩和に踏み切った日銀が連携する姿勢を強調した。

黒田総裁も会談後、「政府と日銀にとってデフレ脱却、
持続的な経済成長は共通の目標であり課題だ」と語り、
政府と歩調を合わせ、2%の物価上昇目標の実現を
目指す考えを示した。

麻生財務相はまた、償還までの期間が40年の超長期国債
発行額増加について、「市場参加者と意見交換を行った上で
結論を出したい」と述べた。

政府が超長期国債を増発し、将来日銀が購入を増やせば、
財政と金融が一体化する「ヘリコプターマネー」に
つながるとの臆測を市場で招く可能性がある。

日銀が9月の金融政策決定会合でまとめる現在の金融政策の
「総括的な検証」をめぐって、大規模緩和が修正される
との見方が一部で出ていることに関しては、黒田総裁は
「そういうことにはならない」と否定した。