FOMC議事要旨、米利上げで見解が相違

米連邦準備制度理事会FRB)は17日、追加利上げを見送った
7月26、27両日の連邦公開市場委員会FOMC)の議事要旨を公表した。

昨年12月以来となる利上げについて、多くの委員が
物価上昇などを確認する必要があると慎重な姿勢を
示したが、数人はすぐにも可能と主張するなど、
内部での見解の隔たりが改めて浮き彫りとなった。

議事要旨によると、英国の欧州連合EU)離脱決定後の
金融市場の動揺が沈静化したことや、6月の雇用急増を受けて、
委員らは「景気見通しへの短期的なリスクは後退した」
と判断した。

ただ、数人は「英EU離脱の過程で市場の
動揺が広がる恐れがある」と警戒感を示した。

物価動向には複数の委員が「多大な不確実性がある」と指摘し、
米企業の設備投資の弱さに懸念の声も上がった。

利上げについては、複数の委員が「物価上昇や
経済活動の勢いに自信が持てるまで待つべきだ」
と求めたのに対し、2人は7月会合での実施を主張した。