早期利上げ「説得力欠く」=ブレイナード米FRB理事

米連邦準備制度理事会FRB)のブレイナード理事は12日、
イリノイ州で講演し、物価がゆっくりとしか上昇しない中では
「早期の引き締めは説得力を欠く」と述べ、20、21両日の
金融政策会合での追加利上げに慎重な姿勢を示した。

この発言を受けて米市場では早期利上げ観測が後退、
株価が急伸した。

同理事は、米国の労働市場は改善の余地があるほか、
海外の需要低迷や金融市場の脆弱性などは米経済の
リスクになり得ると指摘。

日本や欧州のように低成長、低インフレが長引く状態に
陥れば回復が困難になる恐れがあるなどとして、
「慎重さが必要だ」と訴えた。