英中銀、金融政策を据え置き

イングランド銀行(英中央銀行BOE)は15日、
政策金利を0.25%に据え置くことを決定した。

また、資産買い入れプログラムの
規模も4350億ポンドに据え置いた。

いずれも9人の理事全員の支持によるもの。

BOEは、英国の欧州連合EU)離脱決定による
国内経済への影響は現時点では予想より
小さいとしたものの、年内の追加利下げの
可能性に含みを残した。

また、8月に決定した4350億ポンド(5740億ドル)の
国債買い入れ、及び最大100億ポンドの投資適格級社債
買い入れ計画を維持することも全会一致で決定した。

8月の理事会で買い入れ規模の拡大に反対した
フォーブス委員とマカファーティー委員は、
引き続き必要はないとしながらも、8月の決定を
覆すのはコストが大きいとし、据え置きに
賛成したという。

BOEは議事要旨で「短期的な経済活動を示す経済指標は
予想よりある程度強い」と認め、「金融政策委員会(MPC)
としては、2016年下期に国内総生産GDP)成長率の鈍化は
緩やかになると予想する」とした。

また第3四半期のGDP伸び率予想を当初の
前期比0.1%から0.3%へ上方修正した。

ただ、0.3%という伸び率は第2四半期の半分に
相当しており、BOEは追加利下げの可能性も示唆し、
国民投票後の経済見通しは変えない」と述べた。

また、インフレ率の上昇は従来予想よりも
緩慢になるとの見通しも示した。

議事要旨では、BOEの11月の見通しが8月と
「大勢で一致」するなら、「大半の委員が
年内の追加利下げを支持するだろう」と
予想していることも分かった。

BOEの次回金融政策決定会合は11月3日。