トランプ・ショックで一時101円台前半に

9日の外国為替市場は、この日、米大統領選挙の投開票が
行われている米国の模様を睨みながら、荒い値動きとなりました。

朝方は、クリントン候補が勝利するとの読みを受けて、
ドル円は105円台半ばと、ドルの高値圏で推移しました。

その後、投開票結果が判明するにつれ、トランプ氏の善戦が
明らかになると、ドル売りが先行、ドルは対円で一時101円20円付近まで
急落しました。

その後、正式にトランプ氏の勝利が伝えられると、
ドルの買戻しが入り、103円台前半に円が押し戻されて
小動きとなっています。

トランプ氏勝利の方を受けた欧州市場など、
今後の動きを睨みながら、波乱を読み取る声も出ています。

トランプ氏の勝利で、FRBが利上げをすることも難しくなった
と指摘する声が早くも聞かれており、米国ファースト=ドル安の
構図が読み取りやすい状況の中では、為替相場は、なお波乱含みと
指摘する声が強まっています。