NZ中銀、過去最低の1.75%に利下げ

ニュージーランド準備銀行(RBNZ、中央銀行)は10日、
政策金利を2.0%から過去最低の1.75%に引き下げた。

今回の利下げによってインフレは目標レンジ内に
回帰するとの見通しを示した。

同中銀のウィーラー総裁は、声明で「われわれの予測と
想定は、きょうの緩和を含む政策決定によって見込まれる
力強い成長が目標レンジ半ば付近へのインフレ回帰に
つながるというものだ」と指摘。

その上で「とりわけ海外の見通しなど、数多くの
不透明感が残っており、政策は状況に応じて調整する
必要がある」とした。

中銀は来年の政策金利見通しを1.7%としており、
利下げの確率がわずか20%であることを示唆している。

ウィーラー総裁はまた今回の利下げについて、
米大統領選で共和党ドナルド・トランプ候補が
予想外の勝利を収めたことを受けて再考し、
正しい判断だとの結論に至ったと明らかにした。

記者団に対し「正しい決断だという確信を
再確認した」と語った。

また大統領選の結果は、法人税率引き下げなど
トランプ氏の勝利による財政面でのリスクに
注目する「市場にとって明らかにサプライズだった」
と指摘した。