10月の日銀会合、2%目標実現に慎重論

日銀は10日、2%の物価上昇目標の達成時期を
「2018年度ごろ」に先送りした10月31日、11月1日の
金融政策決定会合での政策委員の「主な意見」を
公表した。

それによると、足元の物価に対して「幾分弱まっている」
との見方が多く、複数の委員は「(2018年度末までの)
見通し期間中に物価は2%に達しない」などと慎重な見方を示した。

日銀は会合で、経済・物価情勢の展望(展望リポート)を
公表し、物価目標の達成時期を先送りした。

長短金利の操作を中心とする新たな枠組みで進める金融政策は
「効果を見守るべきだ」などとして、賛成多数で現状維持を決めた。

追加緩和をめぐっては、目標達成時期の修正ではなく、
「2%に向けたモメンタム(上昇基調)を維持するために
必要かどうか」で判断するべきだとの意見が出た。