トランプ次期大統領、「TPP離脱、就任初日に通告」

トランプ次期米大統領は21日、動画メッセージを発表し、
環太平洋連携協定(TPP)の枠組みから離脱する意向を、
来年1月20日の就任初日にも議会や協定参加国に通告する
と宣言した。

大統領選の公約に掲げていたTPP離脱に
言及したのは、選挙後では初めて。

日本などTPP参加国はトランプ氏に協定にとどまるよう
働き掛けてきたが、同氏の決意は揺らがなかった。

メッセージでは「TPPは米国にとって潜在的な災いだ」
と主張し、就任初日に大統領権限で実施可能な政策の
一つに、TPP離脱を挙げた。

トランプ氏はTPPに代わり「公平な2国間貿易協定を交渉し、
雇用と産業を米国に取り戻す」と語り、米国の利益を
要求しやすい2国間交渉に軸足を移す考えを示した。

TPPが発効するには米国の批准が不可欠で、日米など
12カ国が署名し、アジア広域での連携を目指したTPPは
発効が絶望的な状況となった。