オスプレイ、午後に飛行全面再開=沖縄知事「言語道断」

在日米軍は19日午後2時から、停止していた
新型輸送機オスプレイの飛行を全面再開させる。

事故原因となった空中給油については当面の間、
見合わせ、地上でのシミュレーションにとどめる。

防衛省沖縄防衛局が同日午前、沖縄県に説明した。

これに対し、翁長雄志知事は記者団に
「言語道断だ」と述べ、強く反発した。

官房長官は19日午前の記者会見で、飛行再開について
「空中給油以外の飛行再開は理解できる」と述べた。

在沖米海兵隊は、トップのニコルソン四軍調整官の
「安全に飛行できることに自信を持っている」との
コメントを発表した。

オスプレイは13日に同県名護市沖に不時着、大破しており、
事故から1週間足らずの飛行再開となる。

在日米軍防衛省に対し、事故は空中給油中に乱気流により、
給油ホースと接触したプロペラが損傷したためで、機体構造や
システムが原因ではないと指摘。

普天間飛行場宜野湾市)所属の全機体の点検を
行った結果、問題は発見されなかったと説明した。

稲田防衛相は防衛省内で記者団に、こうした説明について
防衛省自衛隊の専門的知見に照らせば、合理性が
認められる」と述べ、評価した。

空中給油再開前に、安全上の措置に関する情報を
提供するよう米側に求めたことも明らかにした。