ドル円は117円台央〜後半で小動き

22日の外国為替市場は、東京市場の三連休、
欧米市場のクリスマス休暇を控える中で、
全般的に小動きに終始しています。

前日の海外市場では、材料出尽くし感や
利食いの動きが強まる中で、大きな動きは
出ていません。

ドル円は117円台前半〜後半の狭いレンジで
小動きとなっています。

日本市場の三連休はともかく、週末から来週初にかけて
欧米市場がクリスマス休暇入りとなることで、全般的に
動意は乏しいのではないかとの見方が強まっています。

市場は、来年を見越した動きを来週には
強まるのではないかと見られています。

いよいよ、米国でトランプ氏が次期大統領に
就任することで、トランプ氏の経済政策を
意識した動きを想定する声も出ています。

その場合には、景気拡大、財政赤字拡大が
一つの大きな材料になるとみられ、ドル高・米株高、
円安が想定されることになりそうです。

その早目の動きが来週半ば以降に出るのか否か、
注目しています。

ドル高・円安が想定された場合には、120円台では、
ドル高・円安は終わらず、今回は130円台のドル高・円安の
可能性は少なくないとみています。

ドル高・円安が収束するのは、トランプ次期大統領
次第ということになりそうです。

急激なドル高・円安を促す経済政策を堅持している限りは、
ドル高・円安は容認されたと市場は認識し、ドル高の
スピードが速まる可能性があります。

それ以外で為替市場に影響を与えるのは、地政学的なリスクや
テロなどにとどまるのではないでしょうか。

クリスマス休暇前に、欧州でテロが目立つ展開となっており、
テロの脅威に耐える1週間になる可能性があります。

為替市場は、動きが少なってきた分、そうした材料で
乱高下する可能性があることに留意しておきたいと考えます。