ドル円、117円前後で越年

30日の外国為替市場は、円が小甘い動きを見せています。

年末を意識した収益確保の動きが強まる中、
ドル円は106円台前半にドルが下落する動きが
見られましたが、その後はじりじりとドルが
買い戻され、117円台前半にドルが切り返し、
引けは117円前後となりました。

ユーロ円は122円台前半に円が上昇する動きと
なりましたが、引けにかけては円売りが進み、
123円台後半に下落、引けは123円台前半となりました。

英ポンド円は、円が一時142円台後半に上昇しましたが、
引けにかけては円売りが進み144円台後半に下落、
引けは144円台前半となりました。

ドル円は、小動きに終始、84円台前半で取引を終えています。

この流れを受けて、年初の為替相場は円が軟調
推移となる可能性が強まっています。

トランプ氏が、オバマ政権のロシア制裁に対して
反対の姿勢を示し、ロシアも報復制裁を行わなかったことで、
トランプ氏の幅の広さがうかがえたという声も聞かれています。

年明けも、トランプ氏の実行力を材料にした
ドル買いが先行するのではないかと見られます。

唯一不安なのは、欧州の金融危機の行方です。

イタリアの銀行経営の問題が、どのような行方となるのか、
年初から注視したいと思います。