トランプ米大統領、「日本は何年も円安誘導」と為替政策批判

トランプ米大統領は31日、ホワイトハウスでの
医薬品大手トップらとの会談で「他国は通貨安誘導に
依存している。中国は行っているし、日本は何年も
行ってきた」と語り、日中の為替政策を批判した。

大統領就任後に日本の為替政策に言及したのは初めてで、
2月10日の日米首脳会談を前に日本をけん制する意図があるもようだ。

同大統領は「他国は通貨安を享受し、米国がばかを見ている」
「他国は通貨安や通貨供給量で有利な立場を取っている」と主張し、
円安・ドル高基調を批判し、日銀などが量的金融緩和を実施し、
市場に大量の資金を供給していることにも不満をにじませた。

先進7カ国(G7)や20カ国・地域(G20)の首脳会議などは、
通貨安誘導の回避の原則を確認する一方で、通貨安を
もたらす日銀などの金融緩和は、自国経済の安定が
目的だとして、容認してきた。

トランプ氏が他国の金融政策を批判し続ければ
G7、G20会議の議論にも波紋を広げそうだ。