トランプ米大統領、何か起きたら「判事のせい」

トランプ米大統領は5日、イスラム圏7カ国出身者の一時的な
入国禁止をめぐり、政府側の主張を退ける司法判断が
下されたことを受け、ツイッターに「1人の判事が
わが国をこのような危機に追いやるとは、信じられない。
何か起きたら、彼と裁判制度のせいだ」と書き込み、
改めて裁判所の姿勢を批判した。

同大統領は、さらに「私は国土安全保障省に、入国者を
『非常に注意深く』チェックするよう指示しました。

裁判所は仕事を極めてやりにくくしている」と投稿しました。

裁判所の判断によって、連邦政府の職務遂行が阻害されていると強調した。

イラン、シリアなど7カ国出身者の入国を一時的に禁止する1月27日の
大統領令に対し、ワシントン州シアトルの連邦地裁は今月3日、
全米を対象に差し止めを命じました。

司法省は4日、上級審に当たる控訴裁判所に地裁命令の即時無効化を
申し立てたが、控訴裁は同日付でこれを退けた。

トランプ氏は地裁決定を繰り返し批判しています。

ペンス副大統領も5日放映のFOXテレビとのインタビューで、
地裁命令を「間違った決定だ」と主張しています。

大統領令の執行に向け「あらゆる法的手段を用いる」
と述べ、全面的に争う構えを示した。