黒田日銀総裁、アジアの成長は「転換点」

黒田東彦日銀総裁は14日、新潟市で開催された
北東アジア経済発展国際会議で講演し、製造業主導で
高成長を遂げてきたアジア諸国について「転換点を
迎えている可能性がある」と指摘しました。

2008年のリーマン・ショック以降、世界の貿易量が
鈍化しているとし、アジア各国でサービス産業の
生産性を高めることが重要だと語りました。

同総裁は「仮に世界の貿易活動が以前ほど活発には
ならないとすると、アジアの国々は成長モデルを
見直す必要がある」と話しました。

世界の貿易量が鈍化した背景の一つとして、
「貿易の自由化が停滞し、保護主義的な動きが
少しずつ見られ始めている」と述べた上で、
「今後のアジア経済の成長にとって、
自由貿易体制の維持が不可欠だ」と訴えました。