米地区連銀景況報告、米経済は拡大持続
米連邦準備制度理事会(FRB)が1日発表した
12地区連銀景況報告(ベージュブック)によると、
米経済は1月初旬から2月半ばにかけて「緩慢」ないし
「緩やか」に拡大しました。
企業は短期的な見通しを楽観していたが、
昨年末に比べて程度は控えめとなりました。
輸入への課税を強化する法人税の「国境調整」など
トランプ政権の政策に懸念の声が聞かれています。
この報告は14、15両日の連邦公開市場委員会(FOMC)に
提出され、FRBが利上げの是非を議論する際のたたき台と
なります。
また報告によると、消費は小幅に増加し、
製造業は幾分か加速しました。
労働市場は需給が引き締まった状態が続き、
賃金は大半の地区で上昇しました。
物価上昇圧力は、ほぼ横ばいでしたが、
複数地区で建設資材が値上がりしました。
企業は、仕入れ・販売価格が今後数カ月で
小幅上昇すると見込んでいます。