トランプ米大統領、ドルは「強過ぎる」

トランプ米大統領は12日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの
インタビューに対し「ドルは強くなり過ぎている」と述べ、ドル高に
強い不快感を示しました。

一方、選挙中から主張してきた中国の「為替操作国」認定は、
北朝鮮をめぐる協議の妨げになるなどとして、現時点で
見送る方針を明らかにしました。

同大統領は、これまでもドル高をけん制する異例の発言を
してきましたが、改めて同様の姿勢を鮮明にしています。

大統領はまたインタビューで、ドル高について、政権への
期待が一因とした上で「最終的には(米国の成長を)阻害し、
通貨安誘導をしている国などとの競争が困難になる」と
語りました。

中国の為替操作国認定に関しては、中国が最近は為替操作を
していないことも理由に挙げ、北朝鮮問題への対応を
優先させる姿勢を強調しました。

一方、米財務省も15日に議会への提出期限を迎える為替報告書で、
中国を操作国に認定しない方針を認めています。