米地区連銀景況報告。「米景気、緩やかに拡大」

米連邦準備制度理事会（FRB）が31日発表した地区連銀景況報告
（ベージュブック）によると、米経済は4月初めから5月下旬にかけて
緩やかな拡大が続きました。

物価動向はほとんど変わりませんでしたが、1〜3月期に減速した
経済が緩やかに成長していることを示した形です。

報告は6月13、14日の連邦公開市場委員会（FOMC）に提出され、
追加利上げ議論を後押しするとみられます。

全国12地区の景況は、ほぼ前回4月の判断を踏襲しました。

ボストン、シカゴ地区は幾分減速したものの、大半で聞き取り対象の
企業が短期的な見通しに前向きであることが示されました。

雇用は引き続き堅調で、賃金の緩やかな上昇が続き、最近の指標で
伸び悩みが示されている物価上昇圧力は「（4月の）前回報告から
ほとんど変化がなかった」と判断しています。