安倍首相、加計問題で不信招き反省

安倍首相は19日夕、通常国会閉幕を受けて
首相官邸で記者会見しました。

学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題に関し、
首相は「対応が二転三転し、国民の政府に対する不信を
招いたことは率直に反省しなければならない。信なくば
立たずだ」と表明し、「真摯に説明責任を果たしていく」
とも強調しました。

また、9月にも召集予定の臨時国会前の内閣改造
自民党役員人事を検討する意向を明言しました。

加計問題について、首相は「必ずしも国民的な
理解を得ることはできていない」と認めました。

「国会の開会、閉会にかかわらず、今後も分かりやすく
説明していく努力を積み重ねていく」と述べ、国会閉会中も
国民の理解を求める考えを示しています。

首相は18日に閉幕した通常国会を振り返り、「印象操作の
ような議論に対し、つい強い口調で反論してしまう私の姿勢が、
結果として政策論争以外の話を盛り上げてしまった。
深く反省している」と述べました。

同時に首相は「公務員獣医師確保は喫緊の課題だ。
時代のニーズに応える規制改革は行政をゆがめるのではなく、
ゆがんだ行政を正すものだ」と述べ、獣医学部新設の正当性を
強調しています。

国家戦略特区の停止法案を提出した民進党を「改革を
後退させる発想であり、誠に残念でならない」と批判しました。

首相は内閣改造・党役員人事について、経済政策
アベノミクス」など重要課題を推進するためとして、
「人材を積極的に登用し、党でも政府でもしっかりした
体制をつくることが必要だ。これからじっくりと
考えていきたい」と述べました。