欧州中銀9月議事要旨、資産購入延長巡る複数のシナリオ討議

欧州中央銀行(ECB)が5日発表した9月の理事会の議事要旨で、
年末に期限を迎える資産買い入れ策の延長を巡る様々な
シナリオのトレードオフについて討議され、一部メンバーから
いかなるシナリオの下でも縮小が正当化されるとの意見が
出ていたことが分かりました。

このほか、理事会メンバーがユーロ相場の急上昇に対する懸念を
示していたことも明らかになりました。

同理事会では、延長を短期間にとどめ買い入れ額の縮小を
小規模にとどめる案と、より長期にわたり延長し買い入れ額を
大きく削減する案のそれぞれの利点について討議され、
10月26日の次回理事会で決定する公算が大きいとの広範な
合意が得られました。

議事要旨は「特に買い入れペースと期間のどちらを選ぶかを巡り、
資産買い入れ策の将来的な調整に関する様々なシナリオに内在する
全般的なトレードオフについて討議した」とされました。

このほか、いかなる変更も政策パッケージ全体に適用される
必要があり、適用が資産買い入れ策の規模や期間などの
特定の部分に限定されることがあってはならないとの考え
も示されました。