カナダ中銀、政策金利を据え置き
カナダ銀行(中央銀行)は25日、政策金利を
1.00%に据え置きました。
金融刺激策の必要性は時間とともに低下するとしつつも、
同国経済が直面するリスクや不透明性を踏まえ、
将来の金利変更については慎重を期すと表明しました。
中銀は声明で、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉に絡む
「かなりの不透明感」を強調し、米国の保護主義が
企業のオフショア生産を促進させる可能性があり、
貿易や企業の設備投資への足かせとなる恐れが
あるとしています。
さらに、経済はフル稼働に近い状況にあるものの、
労働市場にはなお緩みが存在するとの認識を示しています。
また最近のカナダドル上昇についても言及し、
カナダドル高の影響で、2018年に予想される
インフレ率が2%に向かう時期が従来予想よりも
若干後ずれするほか、貿易の伸びが幾分鈍化する
可能性があると指摘しました。
加えて。「時間とともに必要となる金融刺激策は
減少する公算が大きいものの、将来の政策金利調整には
慎重を期す」としています。