ドル底堅い動きは継続か

今週の為替相場は、ドルが底堅い動きが
継続することが予想されます。

今週は、米FOMCの開催があることや、週末には
米雇用統計の合評が控えています。

FOMCでは、金融政策の変更はないとみていますが、
年内の利上げに向けて前向きな声が出てくるとも
考えられますので、連銀幹部の発言には注意が
必要だと思います。

また、週末に発表される米雇用統計では、
非農業部門の新規雇用者が注目されます。

前回はハリケーンの影響もあり、前月比3.3万人減と
なりましたが、今回は同30万人台の増加が
予想されています。

ハリケーンの影響を考えても、十分過ぎる
増加だと思います。

米経済指標の好調な動き、さらに年内利上げの
観測が高まる可能性があることなど、
ドルにとっては強い支援材料が出てくると思います。

もちろん、米トランプ政権の弱点探しや、北朝鮮との
緊張状態なども材料になると思いますが、経済指標、
金利等の材料ではドルに弱点はないのではないかと
考えられます。

しかし、ドルが一気に上昇しない、株価が堅調な
動きを続けているのに、ドルの上昇は比較的緩やかなのは、
それなりにドルを買えない材料を市場が意識している
からだと考えています。

この中、欧州情勢は再び混とんとしてきました。

スペインのカタルーニャ州の独立問題が、
政府と州政府の危険な他律を誘っています。

ユーロは、本来ならECBが利上げに向けた動きを
強めていることが明らかになったので、本来なら、
上昇傾向になってもおかしくないのに、
スペイン情勢を睨んで軟調な動きを見せています。

この動きは、今週も継続するものとみています。

欧州では、スペインだけではなく、民族間の争いの芽が
たくさんあるので、これがどのように飛び火をするのか否か、
要注意だと思います。

日本では、総選挙を終えて、安倍首相が引き続き
リーダーとして、国政を担います。

野党間の分裂だけが、テレビニュースでは面白
おかしく取り上げれている状況を考えると、
安倍首相の政権運営に大きな影響はないと考えます。

日銀の政策決定会合もありますが、政策金利の変更は
ないと完上げていますので、日本発の金融市場の
動揺はないと考えています。

予想レンジは、
ドル円が108.20〜115.20円、
ユーロ円が126.20〜133.20円、
英ポンド円が146.20〜153.20円、
ドル円が84.20〜90.20円。