欧州通貨動向に注目

今週も、欧州通貨動向に注目する動きを
予想しています。

今週は欧州中銀の成句金利を決定する会合があり、
この会合で欧州の利上げに前向きな動きが出るか
否か、注目されています。

特に昨秋以降、欧州中銀は利上げに舵を切ったことを
明らかにしており、あとは実際に利上げを行うか否かが
注目材料となっています。

金融政策会合では、利上げに向けたカウントダウンを
指摘する声も出るなど、欧州の利上げは着々と
準備されている状況となっています。

為替市場は、欧州の利上げを織り込む形で、
ユーロなど欧州通貨買いの動きを強めていました。

この中、米国では米政府機関の一部閉鎖が決まりました。

米下院では暫定予算が可決されましたが、上院では
可決することが出来ずに、20日に米政府機関の一部閉鎖が
決まりました。

こうした動きを睨んでドルは軟調な展開となっています。

市場では、ドルを買う材料は徐々に見当たらなくなってきたと
指摘する声も出ており、ドルの軟調な動きを想定する声が
上がっています。

とはいえ、欧州の利上げは織り込まれていると指摘する声も
上がっており、仮に欧州の利上げが見えてきたら、
これまでのユーロ買いの反動が出る可能性が指摘されています。

欧州の利上げを材料に買い上げられたユーロが、
利上げ決定で売られる可能性を読む声も出ています。

とは言え、欧州の利上げにはなお時間がかかる
との見方も多く、ユーロは強調推移を維持するのでは
ないかと見込む声が出ています。

円は、このユーロとドルの材料を睨みながら、
上昇する可能性が出てきました。

もちろん、円の上昇も限定的で、まずは110円を超えて、
108円台が円の上値になるのではないかと見込んでいます。

予想レンジは、
ドル円が108.20〜114.20円、
ユーロ円が132.20〜139.20円、
英ポンド円が151.20〜157.20円、
ドル円が86.20〜92.20円。