株価睨みの展開続くか

今週の為替相場は、株価睨みの展開が
続くことが予想されます。

前週は米株価の動向をにらんでドルが
乱高下しました。

米株価の動きは、米長期金利睨みの展開で、
急激な株安の一過性とも見られていましたが、
その後も、長期金利動向を睨みながら、
株価は乱高下を繰り返していました。

前週末のNY市場も、株安が進み、この場面で
ドル売りが加速し、ドルは一時対円で108円付近まで
売られる動きが見られました。

しかし、引けにかけて株価が急速に値を戻すと、
ドル買いが持ち込まれ、ドルは108円台後半で
取引を終えました。

世界的な株安が進む中で円は、リスク回避の
動きが強まり、対ユーロでは132円前後まで上昇、
対英ポンドでは一時148円台後半に、対豪ドルでは
84円付近まで上昇しました。

米株価が急反発すると、円売りが出ましたが、
それでも対ユーロでは133円台前半、対英ポンドでは
150円台半ば、対豪ドルでは85円前後で取引を
終えています。

こうした流れを継いで、今週も株価、特に米株価の
動向を睨みながらの動きが予想されます。

全種末の米株価は、結局反発して取引を終わりましたが、
今週も乱高下が予想されています。

引き続き、企業業績の良さと、米経済指標の堅調さを
受けて、米長期金利の上昇が懸念されています。

為替市場は、この株価の動向を睨んだ推移が
予想されています。

株価が大きく値を下げるようなら、ドルが下落し、
株価が値を戻せばドルが買い戻されるという動きが
予想されています。

欧州通貨も、株価の下落を睨んで値を下げる動きが
予想されています。

株価が下落するまでは、欧州通貨>ドル=円という
構図が見られましたが、今は、円>ドル=欧州通貨
という動きに変化しています。

この動きは、今後も継続するのではないかとみています。

引き続き株価動向が、為替市場に大きな影響を
与える動きが想定されます。

その意味でも米国の長期金利動向が大きなカギを
握るものとみています。

予想レンジは、
ドル円が104.20〜110.20円、
ユーロ円が128.20〜136.20円、
英ポンド円が146.20〜152.20円、
ドル円が82.20〜88.20円。