ドル下押しに要注意

今週の為替市場は、ドルの下押しに
要注意の展開が予想されます。

米国では、これまで年3回の利上げが
想定されていましたが、米経済の堅調さや
パウエル新FRB議長が金融政策について、
タカ派ではないかとの見方が広がる中で、
年4回の利上げもあるのではないかとの
見方が浮上し、米金利の上昇が意識されています。

米株式市場は、金利の上下を睨んで、荒い動きが
続いていますが、米国の利上げ観測が広まる中で、
これまでのような買って安心の流れに変化が起きる
可能性が出ています。

FRB内部からも株価の上昇について懐疑的な見方も
聞かれており、米金利上昇は株価にとっては重荷になる
可能性が出ています。

為替相場は、金利上昇は基本的にはドル買いの
材料になりますが、株価の下落はドル売りの材料になります。

また、金利低下はドル売り材料、株価の上昇は
ドル買い材料になります。

将来的な金利上昇が見込めるものの、この金利上昇は
ドルにとっては弱い材料になる可能性が強く、足元でも
金利上昇がドル買いには結びついていることには留意する
必要があると思います。

3月に開催される米FOMCで利上げが実施されるのか否か、
為替市場はこの材料を最大の材料として見極めていくものと
思います。

この中、以前ほど大きな材料にはなっていないものの、
3月の年度末として、日本では意識されます。

輸出企業や機関投資家にとって、収益確保の動きが
強まる可能性があります。

このところ、以前のような期末要因と意識されることは
少なくなっていますが、それなりに円買い要因として
意識する必要があるのかもしれません。

問題は105.20円を超えてどこまで円買いが続くのかが
焦点となると思います。

105.20円を超える円高となれば、次は102.20円が
目安になるとみられています。

予想レンジは、
ドル円が103.20〜109.20円、
ユーロ円が126.20〜133.20円、
英ポンド円が144.20〜151.20円、
ドル円が78.20〜85.20円。