米FRBが0.25%利上げ、今年「3回」を維持

米連邦準備制度理事会FRB)は21日の連邦公開市場委員会
FOMC)で、政策金利を3カ月ぶりに0.25%引き上げ、
年1.5〜1.75%にすることを決めました。

市場が注目していた今年の利上げペースは、3回とした
昨年12月時点の想定を維持し、景気の拡大基調などを見極め、
上方修正する可能性を残しました。

利上げ決定は全会一致でした。

今年2月に就任したパウエル議長が政策会合を
取り仕切るのは初めてで、会合後の初めての
記者会見では「景気見通しは改善した」と、
先行きに自信を示しました。

ただ、トランプ政権の強硬策を受けた貿易戦争の恐れは
「新たなリスク」と言及し、景気への影響を
注視する姿勢を見せました。

FRBは声明で「経済見通しはこの数カ月で強まった」と
評価し、インフレ率は「今後数カ月で上昇する見込み」と
述べ、大型減税や歳出拡大に伴う景気刺激効果をにらみ、
「さらなる緩やかな利上げ」が適切との見解を示しています。