日銀政策決定会合、大規模金融緩和を維持

日銀は15日、金融政策決定会合を開き、長短金利操作を
柱とする現在の大規模金融緩和策の維持を決めました。

記者会見した黒田総裁は「強力な緩和策を粘り強く
続けていく」と強調し、伸び悩む物価に関し、
「議論を深めていく必要がある」と述べ、
7月の会合で集中的に討議する考えを明らかにしました。

日銀は今回会合で、物価の先行きについて「(目標である)
2%に向け上昇率を高めていく」との見方を据え置きました。

しかし、消費者物価指数の上昇率が縮小するなど、
物価の伸びは鈍化しています。

黒田総裁は「物価安定のモメンタム(勢い)は
維持されているが、2%目標にはなお距離がある」と
語りました。

7月末に公表する経済・物価情勢の展望(展望リポート)に向け、
2018年度以降の物価見通しの引き下げを議論します。