欧州中銀、量的緩和を年末打ち切りへ

欧州中央銀行(ECB)は14日、ラトビアのリガで
定例理事会を開き、ユーロ圏の国債などを
大量購入する量的金融緩和の政策を今年末で
打ち切りとする方針を決めました。

理事会後に記者会見したECBのドラギ総裁は、
「物価目標の達成に向けて大きな成果があった」
と強調し、「資産購入を段階的に縮小しても、
物価目標は達成される」との見通しから緩和縮小が
妥当と判断したことを説明しました。

現在月300億ユーロの資産購入は10月からは
150億ユーロに半減させ、新規の買い入れは
12月末で停止する方針です。

政策金利については、「少なくとも2019年の夏まで
据え置く見通し」との方針を新たに打ち出しました。

このため、量的緩和に先行して2014年6月に導入した
マイナス金利は当面維持されるが、2019年半ばにも
利上げに着手する可能性が高まりました。