ドル買いどこまで続くか

今週の為替相場は、ドル買いが
どこまで続くかが
大きな焦点になると思います。

ドル円相場は、110円前後で長い間
推移していましたが、金利差や、
新興国市場通貨の下落を受けて、
ドル買いが強まり、これまでの
レンジをドル高方向に抜ける動きを
見せました。

緩やかなドルの上昇ですが、米中貿易問題が
何の解決も見せない中で、結局、
トランプ流の有耶無耶にされるのでは
ないかとのないかとの読みも根強く、
ドル買いが今のはやりとなっているようです。

依然としてトランプ大統領は、欧州でも
声高にNATOの対する欧州の協力の乏しさを
非難するなど、好き勝手な発言を
繰り返しています。

この中で、ロシアとの旧交を温めるべく、
米ロ首脳会談も予定されており、
世界中のトランプ流の意味不明な風を
巻き起こす構えを見せています。

大事なところは、何もわからないのですが、
何となくトランプ大統領の好き勝手に
物事が進む、そんな感じで金融市場も
どことなくトランプ流の動きを
肯定している感じがします。

本来なら、米中貿易問題、欧州と米国の対立、
新興国通貨の軟調な動きなど、ドルにとっては
決して買い材料が出揃っているわけでは
ないのですが、トランプの目くらましに
市場は躍っているような感じがします。

今は、110円前後で長い間とどまっていた
エネルギーが、ドル買いに向いている、
そんな感じがしています。

112.20円を大きく超えた分、次のドルの
上値メドは118円台を意識したのですが、
とりあえずは115.20円がドルの
上値メドになるのではないかと考えています。

この水準までドルが上昇できるのか否か、
そのスピードはどの程度なのか、
それを見極める動きが目先は続くのでは
ないかと思います。

予想レンジは、
ドル円が108.2〜114.20円、
ユーロ円が128.20〜134.20円、
英ポンド円が146.20〜152.40円、
ドル円が78.20〜86.20円。