米財務長官、公平な対日貿易を期待

ムニューシン米財務長官は21日、ブエノスアイレス
記者団に対し、対日貿易関係は非常に良好だとしつつ、
「さらに均衡が取れた公平な」貿易が必要との認識を
示しました。

また「長期的に強いドルは米国の国益だ」と述べ、
ドル高をけん制したと受け止められた
トランプ大統領の発言を軌道修正しています。

同財務長官は同日開幕した20カ国・地域(G20)
財務相中央銀行総裁会議では「公平、自由、
相互的な貿易」の重要性を改めて訴えると説明し、
中国が為替市場を操作し、輸出が有利になる
人民元安へ誘導していないか注視すると
述べました。

ただ「G20で人民元に特定した議論は
しない」とも語りました。

一方、対日貿易関係については「米国は繰り返し
(2国間)貿易協定を締結する用意ができていると
伝えている」と強調し、日本の自動車メーカーに
よる対米投資に謝意を示しつつ、より均衡のある
貿易関係に向け、対日貿易赤字の是正が必要だ
との認識を示しました。

この中、ドル相場をめぐっては、トランプ氏が
ユーロ安や中国の人民元安により「米国が
(貿易で)不利になっている」と主張し、
ドル高に不満を示しまし。

ただ、同財務長官は「大統領が為替市場に
干渉したり介入したりするものではない」
と釈明しました。