季節要因を注目へ

今週の為替相場は、12月入りとなって、
季節要因を注目していく姿勢が強まるもの
と思います。

12月の初めは、年末の利益送金の動きが
強まるものと思われ、ドルは底堅い動きを
する可能性が強いと思います。

特に、今月は米国が利上げを行うことが
予想されており、こうした動きもドルに
とっては支援材料となると考えられます。

とは言え、足元では米国が利上げを
継続することへの懐疑的な見方が出ており、
これがドルにとっては大きな足かせになる
可能性もあります。

特にFRB高官が来年の利上げ継続について
否定的な見方を出していることで、
市場では早くも米国の利上げが終わる
可能性を材料に、ドル売り、株買いを
強める動きを見せています。

季節要因、利上げを材料にしたドル買い、
先行きの利上げ中止を材料にしたドル売りが
拮抗する可能性もあります。

まずは、115円を超えてドルが上昇するか、
112円を割りこんでドルが下落するかを
見極めたいと考えます。

予想レンジは、
ドル円が110.20〜116.20円、
ユーロ円が124.20〜130.20円、
英ポンド円が140.20〜146.20円、
ドル円が79.20〜85.20円。