ドル、上値の重さ継続か

今週の為替相場は、ドルの上値の重さが
継続するものと思います。

12月18、19日に開催されるFOMCでは利上げは
確定との見方が市場では支配的となっています。

今は、来年の利上げ回数に注目が集まっており、
足元の米国の利上げがドルにとって支援材料に
なりにくいのではないかと考えています。

むしろ、最近の米株価の軟調な動きなど、
米経済の先行きに対する懸念がドルにとっては
大きな材料になる可能性が出ています。

この中、米国ではトランプ政権の主要閣僚の
辞任が依然として続いています。

年内、あるいは近い将来にも辞任する可能性が
論じられるなど、トランプ政権の信認が
揺らぐ動きが続くのではないかとみています。

とは言え、トランプ政権はトランプ氏が
中心にいるだけで、閣僚は付随しているだけ
との見方も一部では聞かれており、
トランプ氏に何かが無い限りは閣僚の
辞任程度では揺らぐことはないとの見方も
根強くなっています。

しかし、トランプ政権は明らかに従来の
政権とは違っており、こうしたことが
繰り返されると、米国に対する信認感が
大きく毀損するとみています。

これがドルや米国株に対する不信任につながる
可能性があるので、注意をしたいと考えています。

こうした見方が根強いことで、ドルの上値は
重いと見ています。

この中、年末にかけて資金還流のドル買いが
強まる動きもあるかと思いますので、
これがクリスマス前のいつ出てくるか
注目しています。

予想レンジは、
ドル円が108.20〜114.20円、
ユーロ円は125.20〜130.20円、
英ポンド円が138.20〜145.20円、
ドル円が78.20〜83.20円。