年末の薄商いの中、乱高下も

今週の為替相場は、年末取引が
いよいよ佳境に入り、薄商いの中で
乱高下する展開には注意が必要だと
思います。

日本では、実質最終週となることで、
28日以降は市場参加者が減ることが
予想されます。

来週明け31日も世界的には休場となる
市場が多く、市場参加者は大きく
減ることが予想されます。

この中で、米国では一部政府機関の
閉鎖が予想されることや、FRB議長に
対してトランプ大統領が強い不信感を
抱いていることが明らかになったこと、
さらに1月に日米貿易対話で為替問題も
含まれることが明らかになったことなど、
金融・為替市場を大きく動かす材料が
出ている状態です。

トランプ政権に対する不信感が強まる中で、
米国は日本が期待する円安水準で
安定することを許さない構えを見せており、
直接的なドル安・円高を誘導するような
ことなないと考えますが、米国の巨額な
貿易赤字を縮小するためにも、今の
相場水準では納得していないことを
明らかにしています。

トランプ米大統領が就任して以来、
金融・為替市場では、トランプ米大統領
意向が大きな材料になっていましたが、
この年末になって、再び、トランプ大統領
意向が市場に大きな影を落としています。

日米貿易対話が本格化する来年を考えたら、
ドル売り・円買いが先取りする絶好の
チャンスとの見方が出ています。

もちろん、日米の間では金利差は
依然としてあり、その差は縮まることは
足元は想定しにくいので、金利差を
意識すれば、フランイグをすることは
難しいとの読みも聞かれています。

その折り合いをどうつけるのか、
週初の市場が休場となるだけに、
その間にじっくりと考えをまとめる
チャンスではないかとも考えます。

予想レンジは、
ドル円が108.20〜113.20円、
ユーロ円が122.20〜128.20円、
英ポンド円が136.20〜142.20円、
ドル円が74.20〜80.20円。