ユーロ圏当局者、ギリシャ支援における民間関与で3つの選択肢検討

ユーロ圏の金融当局者は先週の電話会議で、
ギリシャ第2次支援策における民間セクターの
関与について3つの基本的な選択肢をまとめた。

ロイターが入手した7月16日付の文書によると、
第1の選択肢はギリシャ国債の買い戻しと
公的部門による信用補完。

これにより、格付け機関によってギリシャ国債の格付けが
選択的デフォルト(債務不履行)あるいはデフォルトに
引き下げられる可能性が高いという。

第2の選択肢は、フランスの銀行が
提案した債務のロールオーバーに基づくもの。

国債買い戻しや公的部門による信用補完を伴わない一方、
欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に基づくギリシャ向け融資の
金利引き下げと返済期間延長が含まれる。

この選択肢は選択的デフォルトへの
格下げにつながる可能性が高いという。

第3の選択肢は、金融セクターへの課税、
あるいは「ウィーン方式」に沿って民間銀行と
エクスポージャーの維持で合意すること。

特にギリシャ国債を大量に保有する
ギリシャの民間銀行が対象となる。

これには国債買い戻しは含まれず、EFSFに基づく
ギリシャ向け融資の金利引き下げと返済期間延長が含まれる。

ユーロ圏当局者がまとめた文書は、第3の選択肢は
選択的デフォルトにつながる可能性は低い、としている。