ギリシャ国内銀行の資本水準は適切=欧州銀行監督機構議長

欧州銀行監督機構(EBA)のアンドレア・エンリア議長は
19日付のギリシャ紙で、銀行ストレステスト(健全性審査)の
結果で資本水準が適切と判明しており、ギリシャ国民は
自国の銀行システムについて安心してよいと語った。

同議長は、カティメリニ紙に対し「ギリシャの銀行は
最も厳しいシナリオの下でも、資本の充実度が決められた水準
(コアTier1比率5.0%)を24億4000万ユーロ
(34億5000万ドル)上回っていると示された」と述べた。

先週実施されたストレステストの結果、
ギリシャではATEバンク、EFGユーロバンクの2行が不合格となった。

エンリア議長はまた、欧州連合EU)と国際通貨基金IMF)の
金融支援を受けている国について、救済パッケージには
国内の銀行システムに何らかの問題が起きたときに
対処するための資金も確保されているとして、
それほど心配するべきではないとも加えた。

ギリシャでは、当局が金融安定化基金FSF)を
設立しており、100億ユーロが積み立てられる予定。