米成長ペース、6月初旬から大半の地区で鈍化=地区連銀報告

米連邦準備理事会(FRB)が27日発表した地区連銀経済報告
ベージュブック)では、6月から7月半ばにかけて、
米国の大半の地域で経済成長が鈍化したとの認識が示された。

ベージュブックの景気総括判断では、12地区中8地区で、
成長減速が報告されたと指摘。

「経済活動は引き続き拡大しているが、
多くの地区でペースが鈍化した」とした。

ベージュブックに加え、同日発表された6月の耐久財新規受注データでは、
設備投資の先行指標とされる航空機除く非国防資本財の受注が0.4%減少しており、
下期の成長が予想ほど勢いを増さない可能性を示唆している。

報告は、多くの地区で雇用が緩やかに拡大したものの、
労働市場の状況は引き続きぜい弱としている。

また住宅販売は6月初旬の前回報告からほぼ変わらず、
住宅価格も大半の地区で横ばい、もしくは下落した。

このような状況下で、賃金圧力は引き続き抑制されており、
物価圧力はいく分後退したと分析している。