欧州銀行、融資基準の一段の厳格化と融資需要の減少を予想=ECB調査

欧州中央銀行(ECB)の銀行融資に関する四半期調査から、
欧州の銀行が今後数カ月に法人向け融資基準を引き続き
厳格化すると予想していることが明らかになった。

また、将来の融資需要に対する信頼感が大きく低下した。

28日発表された最新調査によると、ネットで2%の銀行が
第2・四半期に融資基準を厳格化し、同6%が第3・四半期も
一段の引き上げを見込んでいる。

第3・四半期に融資需要が上向くと予想した銀行は
ネットで8%と、3カ月前の26%から大きく低下し、
銀行の将来の需要に対する信頼感が大きく悪化したことが窺える。

今回の内容は、ユーロ圏の経済回復が予想以上のリスクに
さらされているというECBの懸念を強める公算が大きいとみられる。

融資トレンドの先行指標とされる世帯向け住宅融資についても、
第2・四半期に融資需要が増加したと回答した銀行の割合は、
第1・四半期に続いてネットでマイナスとなった。

第3・四半期の需要増を見込む銀行の割合もネットで
12%のマイナスとなっており、融資需要は
今後も継続的に減少するとみられている。