米国は債務上限引き上げ問題で「火遊び」=世銀総裁

世界銀行のゼーリック総裁は29日、米国は
連邦債務上限引き上げ協議をめぐる混乱で、
自ら災難を招いているとの見解を示した。

ゼーリック総裁は国際開発学会での講演で、
難航する上限引き上げ交渉を
「火遊びをしている」と批判。

「率直に言って、米国がデフォルト(債務不履行)に陥ることは、
金融市場にとって大惨事であるだけなく、すべての米国民に
とっても恥ずべき事態だ」と主張した。

また世界では、欧州の債務危機に加え、日本も低成長と
東日本大震災からの復興という大きな課題に直面しており、
この米債務上限引き上げをめぐる混乱は
「すでにぜい弱かつ不透明な状況下」で起こっていると指摘した。