米司法省、モーゲージ証券の格付けめぐりS&Pを調査=NYT

18日付の米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が、
関係筋の話として報じたところによると、米司法省は、
格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、
金融危機前の数年間にモーゲージ関連証券を不適切に
格付けしていなかったかどうかについて調査している。

同紙によると、調査はS&Pが今月、米国債を「AAA」から
「AAプラス」に引き下げる前に開始された。

司法省は、S&Pのアナリストがモーゲージ証券に関して、
より低い格付けを付与したかった際に上司に却下された
ケースがあったかどうかについて調査しているという。

同省の報道官は、ロイターに対し、
この報道に関するコメントを拒否した。

米国の通常営業時間外であることから、
S&Pからのコメントは今のところ得られていない。

NYTは、司法省の調査が、S&Pだけなのか、
ムーディーズ・インベスターズ・サービス
フィッチ・レーティングスも対象になっているのかは
明らかでないとしている。

同紙によると、S&Pの広報担当、エド・スウィーニー氏は
電子メールで、過去数年間に複数の政府機関から
さまざまな要請があり、協力していると語った。