米FRB、欧州銀米国部門の資金調達について懸念=米紙

米連邦準備理事会(FRB)は、欧州債務危機
米金融システムに波及する可能性への懸念から、
欧州の銀行の米国部門に対する監視を強めている。
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。

WSJによると、欧州銀の米国部門の多くを監督する
ニューヨーク連銀はこれらの銀行の米国部門幹部と
最近会合を行い、資金調達の状況について協議した。

米国での事業運営に必要な資金の確かな
調達先があるかどうか、銀行から
より詳しい情報を求めているという。

会合に参加したある欧州銀の幹部はWSJに対し、
連銀当局者は欧州の銀行が米国で資金調達難に
直面することを「強く懸念」していると語った。

ニューヨーク連銀のコメントは得られていない。

関係筋がWSJに語ったところによると、当局は資金繰りの
悪化した欧州の銀行が米国部門から資金を
吸い上げる状況を回避しようとしている。

また、ある銀行幹部はWSJに対し、当局が
このところ欧州の銀行に対し、米国部門を
自ら資金調達を行う組織に転換し、親会社の
問題の影響を比較的受けにくくするよう圧力を
強めていると話した。